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 公開日: 2016-10-10 

介護保険施設の節電は難しい!?施設のタイプ別、節電のポイント

介護保険施設の利用者は、高齢者や障害者などです。利用者のなかには、ペースメーカーを装着している人もおり、体調に配慮しながら節電対策を講じる必要があります。

エアコンの温度調整は手軽な節電対策ですが、介護保険施設の利用者は、体温調整機能が衰えている場合があるため、過度に行うのは危険です。この記事では、介護保険施設における有効な節電対策について解説します。

介護保険施設の節電は思うようにいかない

介護保険施設の利用者は、高齢者や何かしらの病気を抱えている方です。こういった方々は、代謝機能や体力が衰えているケースが考えられるため、節電対策は容易ではありません。

例えば、夏期は熱中症に注意しなければいけないでしょう。ご存知の方も多いかもしれませんが、室内で熱中症を発症する方が多いのです。夏期はこまめに水分を補給するだけでなく、エアコンによって温度調整を図ることも熱中症対策には有効です。

また、ペースメーカーほか、生命維持に直結する機器を身に付けている方が多いことも特徴です。
介護保険施設には、こうした事情を持った方がいるため、節電は難しいのです。

節電対策は高齢者の体調に応じて行うことが何より重要

ひと口に介護保険施設と言っても、さまざまな運営形態があります。

大別すると3つに分けられます。ひとつは「介護老人保健施設」です。リハビリテーションサービスを提供している施設であり、高齢の方が自宅へ帰るために一時的に滞在するための施設です。
病気や障害などで入院していたものの、小康状態となり、この施設でリハビリテーションを受けているケースがほとんどでしょう。そのため、利用者の体調を観察しながら節電対策を行いましょう。

次に「特別養護老人ホーム」です。要介護度が3以上であり、日常的に介護が必要な高齢者が入居しています。症状はさまざまで寝たきりの人もいれば認知症の人もいます。自分で体調管理が出来ない可能性が高いため、空調など室内環境には絶えず気を配る必要があります。そのため、節電は思うように進められないと言えるでしょう。

最後に「デイサービス」です。通所介護とも呼ばれ、職員が利用者の方を迎えに行き、日中は食事や入浴、レクリエーションなどを提供する運営形態です。夕方には、自宅に帰るため、夜間は節電対策を講じることができます。
要支援の高齢者が多いのが特徴で、身のまわりのことの大半は自分でこなすことができます。とはいえ、認知症の人もいるため思わぬ事故が起きないとも限らないため、空調などの温度を調整する際は、細心の注意を払いましょう。

照明、空調、OA機器。介護保険施設で可能な節電対策とは?

介護保険施設での電力消費は、照明、空調、OA機器がメインでしょう。利用者そして入所者の方の体調に配慮しながら節電を行う必要があります。ですから、まず始めるべきは職員にとって身近な場所の節電です。

介護保険施設には事務室がありますが、照明を半分程度に間引きすることも一案です。事務室のエアコンの設定温度は28度にし、職員にクールビズを徹底することも重要でしょう。

従来型蛍光灯から高効率蛍光灯やLED照明に交換すると、より効果的に節電を図ることができます。従来型蛍光灯からLED照明に交換すると、約40%もの消費電力を抑えることが可能になります。

居室以外のエリア、例えば、玄関やロビー、トイレ、食堂などは、消灯を励行しましょう。ただし、あまりにも暗すぎるとご家族など外部の人への印象に影響を及ぼすため、節度を守ることも大切です。可能であれば、これらのエリアの照明を間引きして、消費電力を抑えましょう。もちろん、照明機器の清掃を行うことも大切です。

日射を遮るために、ブラインドやカーテン、遮熱フィルムなどを活用することは定番の節電対策です。事務室や居室はもちろんのこと、レクリエーションルームなどにも積極的に設置すると節電により効果的でしょう。

OA機器の節電は言うまでもありません。長時間離席する場合は、スリープモードを活用したり、こまめにシャットダウンするなどできる対策はたくさんあります。また、パソコンの使用頻度が低い場合は、パソコンの台数自体を減らすという手もあります。

エアコンなど空調の節電は難しいですが、できることはあります。それは定期的なフィルター清掃です。フィルターの目詰まりを解消するだけで、冷却効率も上がるので実行しましょう。

以前のコラムでも触れていますが、節電対策は地道に継続することが大切です。そのためには、職員に対する節電への意識づけが重要になってきます。

節電担当者を任命し、具体的な取り組み例を報告させることや節電ポスターを施設内に張り、絶えず節電に意識が向くように仕掛けることが大切です。

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