コラム

 公開日: 2016-01-06 

介護福祉士試験直前対策・人間と社会領域(人間関係とコミュニケーション)

問題3 介護職と利用者のコミュニケーションを促す場面づくりに関する次の記述のうち、
     最も適切なものを1つ選びなさい。
1・利用者との関係性をつくる座り方として、直角法より対面法の方が有効である。
2・対面法で座る場合、視線を向けることのできる花瓶などを机の上に置くとよい。
3・利用者に近づけば近づくほど、親密な雰囲気になって利用者は話しやすくなる。
4・利用者が座っているときも、介護者は立ったままで話しかけるとよい。
5・介護者が腕や足を組んだ姿勢をとると、利用者はより話しやすくなる。
                                    解答     2
ポイント
コミュニケーションを促す場面づくりにおいては、相手のコミュニケーション能力を把握するとともに、
適切な配慮が大切となる。利用者は加齢や障害及び病気によって、自らのメッセージをうまく表
現できないこともあることから、なじみのある環境や人間関係を活用し、利用者の緊張を和らげる
必要がある。利用者が安とい心できる環境を整え、気持ちを受け止められるよう傾聴し、ニーズをしっ
かりと把握していきたい。

解説
1・○○より○○の方がと言う文章は×が多い。
 直角法・介護職と利用者がずれた位置に座るため、視線を外すことによりリラックス効果が期待できる
 対面法・(別名を礼の位置と言う。利用者に威圧感を与える)介護職と利用者が互いに向かい合う
      位置に座るため、緊張を伴う形式的な面接相談(警察の取り調べ・行政・病院等)に向く
2・○
 対面法は向かい合った状態となるため、視線をそらしにくくなる。したがって、視線をそらすことができる
 よう、花瓶などがあるとリラックス効果が期待できる。
3・×
 利用者との距離の取り方(物理的距離)は、利用者に対する関心や気持ち(心理的距離)と関連し
 ているが、単に利用者に近づけば近づくほど、親密な雰囲気になると言う訳ではない。
4・×
 目線の高さを利用者に合わせ、可能な限り共感し受容(ありのままを受け入れる)し共感することが
 人間関係形成の第一歩となることを認識すべきである。
5・×
 利用者とのかかわりを示す基本動作(SOLER・ソーラー)と言います。
 S・利用者とまっすぐに向き合う
 O・開いた姿勢(腕や足を組まないなど)
 L・相手に身体を傾ける 
 E・適切に視線を合わせる(上つらから見下さないなど)
 R・リラックスして話しを聴く

問題4 Bさんの父親は認知症であり、同じ話を繰り返す。Bさんが、「同じ話を毎日聞いて疲れる。疲れ
     るのは父親のせいだ。つらいです」と介護職に話した。このときの介護職の感情の反射を用いた返
     答として、適切なものを1つ選びなさい。
1・「どんなふうにつらいですか」
2・「つらい気持ちなのですね」
3・「うまくいっていないのですね」
4・「つらい気持ちは怒りみたいなものですね」
5・「あなたが話していることは、お父さんに対するつらさですね」
                                          解答        2

ポイント
利用者の家族Bさんとの介護職とのやりとりから、コミュニケーション技法の知識を問う問題である。相手
が「聴いてくれている」「理解してもらっている」と感じることができるよう、共感的態度の重要性を再認識
しながら、面接場面における対応の技法を学んでおきたい。選択肢は短文なため、それぞれの技法も重
点をしっかり押さえておかないと正答に至らない。理論的な解釈を踏まえたうえで、実践で活動できるよう
にしたい。

解説
1・× 選択肢は、開かれた質問の技法である
 質問の方法①閉じられた質問:「はい」「いいえ」もしくは1,2語で答えられる質問
                    右片麻痺は失語症(話していていることは理解できるが話せない)状態
                    のため、声掛けは、この閉じられた質問のみで行う。
        ②開かれた質問:質問に自由に答えることで、相手は自分の言葉で表現することができる
2・○ 
 コミュニケーションの種類
 ①言語的コミュニケーション:利用者が発した言葉・筆談
 ②非言語的コミュニケーション:人の感情の7割が現れている。ここを良く観察することが大切
  (表情・声のトーン・視線・身振り・雰囲気・着ているもの・距離・位置・持ち物等)
 感情の反射とは、相手が言葉や②の非言語表現で表した感情を、介護職がそのまま受け取り、言葉に
 して相手に伝えることである。 
3・× 選択肢は、焦点化の技法である
 焦点化とは、相手の話す内容を受け止め、あいまいな細部を明確にし、方向づけする質問を行うこと
4・× 選択肢は、感情の明確化の技法である
 感情の明確化とは、介護職が傾聴し、相手の語りから感情を表現している部分に着目しながら、その
 感情の部分をとりまとめて返していく技法である。相手が気付いてはいるが、まだはっきりと意識していな
 いところを言語化することにより、相手は理解してもらえたという実感が得られ、相互の信頼関係の構築
 に繋がっていく。
5・× 選択肢は、要約の技法である
 要約とは、相手の話の中にある重要な部分を繰り返し、短縮かつ具体化して返す技法である。相手の話
 を、注意深く要点を押さえながら聴くことが大切である。

 

































 

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介護福祉士 小澤紀志子

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