コラム

 公開日: 2016-01-15 

介護福祉士試験直前対策・介護の領域(介護の基本)②

問題20 Dさん(80歳、女性)は、介護老人保健施設に入所した。Dさんは自宅にいるときからおむつ
 を使用しており、家族の話では、「よく下着を汚すから」ということだった。担当の介護職は、Dさんの表
 情から尿意があるのではないかと推察した。Dさんとは言葉でのコミュニケーションは可能である。Dさん
 の排泄介助の自立に向けて入所当日の最初のかかわりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・「おむつは早く外しましょう」と言う。
2・便座に座ることが出来るか聞く。
3・尿意の有無を聞く。
4・尿意を我慢できるか聞く。
5・利尿作用のある飲み物を勧める。
                                       解答         3
解   説
排泄の自立に向けた支援に関する問題である。「介護職員の入所当日の最初のかかわり」とあるので、
アセスメントの部分の選択肢を選択する。
1・× 入所当日の関わりとしては不適切である。まずは、利用者の思いをじっくりと聴く姿勢が求められ
    る。
2・× 問題文からは、排泄の姿勢については問われていないので、「最も適切なもの」としては×
3・○ 問題文には、「担当の介護職は、Dさんの表情から尿意があるのではないかと推察した」・言葉に
    よるコミュニケーションも可能であるとなっている。入所当日のかかわりとして、まずは、尿意の有無
    について利用者に聞くのが適切である。



問題21  ICF(国際生活機能分類)の背景因子を構成するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1・環境因子
2・活動
3・疾病
4・参加
5・心身機能
                                       解答         1
解   説
ISFのモデル(プラス面重視のモデル)
健康状態
生活機能(心身機能・身体機能⇔活動⇔参加)
背景因子(環境因子・個人因子)
1・○ 上記の解説により環境因子は背景因子に含まれる。
2・× 活動は「課題や行為の個人による遂行」と定義している。「している活動」と「できる活動」があり、
    それらを把握することが大切である。
3・× 疾病は、ICFの定義にはない。
4・× 参加は「生活・人生場面へのかかわり」と定義されている。家庭や施設・地位での役割、イベント、
    行事・地域活動への参加も含まれる。
5・× 心身機能は「身体系の生理機能」と定義されている。リハビリテーションの専門職との連携には欠
    かせない視点となる。


問題22 リハビリテーションに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1・リハビリテーションの最終的な目的は、あらゆる人のADL(日常生活動作)の自立である。
2・作業療法の1つに失語症のある人に対する言葉の訓練がある。
3・理学療法士は、業として義肢を製作する。
4・職業的リハビリテーションは、リハビリテーションを構成する1つの領域である。
5・回復期リハビリテーション、社会的リハビリテーションの一環として行われる。
                                      解答         4
解   説
リハビリテーションの4つの領域
(①医学的②職業的③教育的④社会的)リハビリテーション
リハビリテーションの段階
急性期リハビリテーション(病院)→回復期リハビリテーション(病院・老健)→維持期・生活期リハビリテー
ション(在宅・施設)
リハビリテーションの専門職の業務
理学療法士(PT)・移動・移乗訓練。関節可動域訓練
作業療法士(OT)・手芸・工作・その他の作業の訓練
言語聴覚士(ST)・失語症のある方の言葉の訓練
義肢装具士・義肢を製作する。上記3つは国家試験である。
1・× ADLだけが最終の目的ではなく、身体や精神の機能回復なども含まれる。
2・× 選択肢は、言語聴覚士の説明である。
3・× 選択肢は、義肢装具士の説明である。
4・○ 職業的リハビリテーションは、4つの領域に含まれる。
5・× 回復期リハビリテーションは、職業的リハビリテーションの一環ではない。


問題24 内閣府が2008年(平成20年)に実施した「高齢者の地域社会への参加に関する意識調
査」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1・趣味やスポーツ・地域行事などの自主的な活動に参加する人は、約2割であり。
2・地域活動に参加しなかった理由は、「健康・体力に自信がないから」が最も多い。
3・地域活動に参加したいと考える人は、約3割である。
4・近所づきあいでは、「親しくつきあっている」が最も多い。
5・世代交流の機会がある人は、約2割である。
                                       解答         2
解   説
・近所づきあいが希薄する一方、趣味やスポーツ・地域行事などの自主的な活動に参加する人が増えて
 いる。
・「健康状態が良い」「友人がたくさんいる」「自主的な活動に参加したことがある」人ほど「生きがい」を感じ
 ている。
・地域活動に参加したい人やNPO活動に関心をもつ人は増えている。
1・× 59.2%となっている。
2・○ 選択肢の健康・体力に自信がないからが最も多い。
3・× 54.1%である。
4・× 近所付き合いでは、「挨拶をする程度」が51.2%で最も多い。
5・× 世代交流の機会がある人は、良くある・たまにある合わせて約5割である。

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