コラム

 公開日: 2016-01-18 

介護福祉士試験直前対策・介護の領域(コミュニケーション技術)

問題33 介護職と利用者の家族との関係づくりに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びな
 さい。
1・家族の個性や生き方のに関係なく、同じ対応をすることが大事である。
2・家族間の関係性を把握する必要性はない。
3・家族と利用者の希望は同じであると考えて対応するとよい。
4・介護職員の身だしなみは、家族との関係に影響しない。
5・利用者とかかわる家族の様子で、家族を理解できたと思ってはいけない。
                                         解答         5
解   説
家族との良好な関係を形成するためには、家族間の関係を把握し、家族の個性や生き方を尊重した対
応が求められる。言葉かけなどの言語的コミュニケーションだけではなく、介護職の表情や目線・視線・動
作・姿勢などの非言語的コミュニケーションも、家族との関係に影響を及ぼしていることを意識して対応す
ることが大切である。
1・× 黄金の法則により、「関係なく」と否定的な文言があるため。
2・× 黄金の法則により、「ない」と否定的な文言があるため。
3・× 上記の解説により間違い
4・× 黄金の法則により、「影響しない」と否定的な文言があるため。
5・○ 上記の解説により、正しい


問題34 Gさん(83歳、要介護2は、夫(85歳)と二人暮らしである。大腿骨頸部骨折で入院してい
 たが、退院時、排泄はトイレで自立いていた。退院後、訪問介護を利用することになり、訪問介護員
 が初めて訪問すると、Gさんはオムツをして、ベッドで横になっていた。訪問介護員が夫との関係づくりの
 ために、最初に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・夫にオムツ交換の方法を指導する。
2・夫の頑張りを認めながら、Gさんの状況を聴く
3・リハビリテーションの導入を検討するように、伝える。
4・夫の介護では限界があることを自覚するように、促す。
5・このままでは寝たきりになるので、Gさんを起こすように話す。
                                           解答         2
解   説
留意したいのは、「最初に行う対応」が問われている点である。効果的な援助を行うためには、利用者と
家族と信頼関係形成することが重要であり、関係づくりや相互理解を目的とした双方向のコミュニケーシ
ョンが求められる。
1・× 初めから「方法を指導する」ことは、適切と言えない。
2・○ これまでの家族の努力を肯定的に認め、受容的な言葉やねぎらいの言葉をかけることが大切であ
    る。
3・× 初回の訪問において、「検討する様に伝える」と言う一方的なかかわりは適切とは言えない。
4・× 黄金の法則により、指導する・促す等の一方的な文言は適切とは言えない。
5・× 初回の訪問においては、まず夫との関係づくりを大切にしたかかわりが求められる。


問題35 家族が利用者本人の意向や状況を理解していないとき、両者の意向を調節するために、家族に
 対する介護職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・「ご家族の価値観で判断してはいけません」
2・「ご本人の考えを優先して、ご家族も考え方を変えましょう」
3・「ご本人が何に関心があるのか、気持ちを聞いてみませんか」
4・「ご本人について理解が足りないから、もっと理解しましょう」
5・「私たちは、ご本人の権利を守る必要があるので、ご本人の意向を優先しましょう」
                                             解答         3
解   説
1・× 家族と利用者本人のそれぞれの価値観を尊重して、調整を図ることが大切である。
2・× どちらかの考えを常に優先するのではなく、双方の考えを確認し、相互理解できるように努めるこ
    とが大切である。
3・○ 「何に関心があるのか聞いてください」と指示するのではなく、「聞いてみませんか」と家族の気持ち
    を尊重しながら促していくことが大切である。
4・× 「ご本人について理解が足りないから」などと言う介護職の主観的な意見を一方的に述べることは
    避けるべきである。
5・× 「ご本人の意向を優先します」と一方的に結論付ける前に、まず本人の意向を家族に知ってもらう
    機会を調整することが大切である。


問題36 認知症の人とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・情報は簡潔に伝える。
2・横から話しかける。
3・わかりにくい言葉や行動を指摘し、修正させる。
4・説得するように話す。
5・非言語的コミュニケーションは避ける。
                                            解答         1        
解   説
1・○ 認知症によって情報を処理するの能力が低下しているため、一度にたくさんの事を伝えると混乱さ
    せてしまう。情報を伝えるときは、簡単な言葉、短い文章を使って、簡潔に1つずつ伝えるとよい。
2・× 認知症の人に近寄って、正面から目を見て話しかけるようにする。
3・× その人の信じる世界を受容したコミュニケーションが求められる。
4・× 日常生活で使っている言葉を使って、納得してもらえるような働きかけをする。
5・× 言葉による言語的コミュニケーションに、優しい微笑み、温かいまなざし、穏やかな動作や接触行動
    などの非言語的コミュニケーションが伴うとより効果的である。


問題37 Hさん(70歳、女性)は、最近、抑うつ状態にある。Hさんに、介護職が初めてかかわろうとすると
 きの、きっかけづくりの言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・「おちこんだらだめですよ」
2・「どうしてそんなに黙っているのですか」
3・「皆さんの所へおしゃべりに行きましょう」
4・「元気を出して頑張ってください。」
5・「今日は少し暖かくなりましたね。」
                                              解答         5
解   説
1・× 一般的に抑うつ状態にある人は、自分でも「このままではいけない」と思いつつも落ち込みから脱せ
    ずに苦しんでいると言われている。介護職はこの状態を理解し、温かい姿勢で見守ることが大切で
    ある。「おちこんだらだめですよ」の声掛けは、Hさんにプレッシャーを与えることになるため避ける。
2・× 介護職は利用者の気持ちに寄り添うことが大切であり、無理に話すことを促さず、利用者の気持
    ちやペースに合わせて待つという姿勢が大切である。
3・× 抑うつ状態にある人は、他者とのかかわりをもつことがおっくうとなり苦痛なこともあるため、他者と
    の会話に誘うことは適切ではない。
4・× 抑うつ状態にある人へのコミュニケーションの原則として、「励まさない」ことがあげられる。選択肢
    は励ましの言葉になるため適切ではない。
5・○ 初めてかかわろうとするときは、天気や季節の話題から入ると効果的と言える。


問題38 統合失調症の人が、自分の妄想の話をした時の介護職員の対応として、最も適切なものを1
 つ選びなさい。
1・利用者理解のために、妄想の内容を詳しく聞く。
2・妄想をなくすために、解決策について話し合う。
3・混乱させないために、妄想の話は聞かないようにする。
4・妄想の内容は理解できなくても、否定も肯定もせずにかかわる。
5・誇大妄想の内容は、事実ではないから気にしなくて良いと伝える。
                                             解答         4
解   説
1・× 統合失調症の人に妄想の内容を詳しく聞くことは、自分の感じていることが事実であるということを
    認めさせることになる。また、妄想の内容が膨らむことで収拾がつかなくなり、かえって症状を悪化さ
    せてしまうことになる。
2・× 統合失調症は精神障害であり、専門医の下で薬物療法をはじめとする適切な治療が行われる
    ことが求められる。
3・× 妄想を話した時の対応としては、まず、話を聞き気持ちを受け入れる姿勢を持つことが大切である。
4・○ 妄想の内容は否定もせず肯定もせずにかかわる姿勢が大切であるため正しい。
5・× 統合失調症に対するコミュニケーションの原則は否定しないことである。


問題39 ケアカンファレンスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・議題は司会者が把握していればよい。
2・経験年数の長い職員の意見に従う。
3・自分の意見にこだわって発言する。
4・意見が分かれるときは、多数の意見を尊重する。
5・各職員の専門性を理解して参加する。
                                             解答         5
解   説
1・× 議題は司会者だけが把握しておくのではなく、事前に参加者へ伝えておくことが大切である。
2・× 経験年数の長短にこだわらず、参加者全員が対等な立場であるという事を前提に論議が行われ
    ることが大切である。
3・× 他の参加者の意見に耳を傾け、受け入れる柔軟な姿勢を持つことで、自分とは違う考えに触れ、
    知識を得たり、新たな視点を持つことが出来るといえる。
4・× あくまでも利用者にとって効果的な意見は何かという視点を持ち、論議を重ねて行くことが大切で
    ある。
5・○ ケアカンファレンスにおいては、各種の専門職を理解しておくことで、効果的に論議を重ねることが
    可能となる。

この記事を書いたプロ

英(はなぶさ)事務所

介護福祉士 小澤紀志子

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TEL:055-232-0850

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