コラム

 公開日: 2017-01-13  最終更新日: 2017-01-14

こころとからだのしくみの領域 8・発達と老化の理解 その1

8-1人間の成長と発達
■成長と発達
老化とは:発達がピークを迎え、身体機能や精神機能が右肩下がりに低下することである。
臨界期とは:ある時期までに獲得しないと獲得しにくいものもあり、その時期を言う。
■発達段階と発達課題
1)ハビイガースト:①乳幼児期(排泄のコントロール・善悪の区別を習得する)  ②児童期(読み書き計算
 男子・女子の区別の学習とその役割の適切な認識も求められる) ③青年期(情緒的で自立する・社会
 的に責任ある行動をとる。 ④壮年期 ⑤中年期 ⑥老年期という段階を経て発達していく。(6段階)
2)ピアジェ:思考・認知の発達は子供と環境の相互作用によって行われるとした。(4段階)
 ①感覚運動期(0~2歳頃)シェマ(経験によって形成される。行動する際の枠組み)ができる。
 ②前操作期(2~7歳頃)直感的思考の時期(同じ量の飲み物であっても、容器の違いよって量の大小を
  判断してしまうなど、見かけに引きずられることが多い) 
 ③具体的操作期(7~11歳頃) ④形式的操作
 期(11歳頃~)  
3)エリクソン:生涯発達(ライフサイクル)の視点で心理的・社会的側面の発達を8段階に分類。
 ①乳児期(0~1歳頃) ②乳幼児期前期(1~3歳頃) ③乳幼児期後期(3~6歳頃)(自発的行動
  を通して主体性の感覚を学習する段階 ④児童期(7~11歳頃) ⑤青年期(12~20歳頃) ⑥青
  年期前期(20~30歳頃) ⑦青年期中期(30~65歳頃) ⑧青年期後期(65歳頃~) 

理解度○×チェック
1・ハビイガーストの示した幼児期の発達課題は、排泄のコントロールを習得することである。
  第25回ー69問     解答・〇
2・ピアジェの思考の発達段階を年齢の低い方から順に並べると、前操作段階→具体的操作段階→感覚
  運動段階→形式的操作段階となる。
  第21回ー45問     解答・×     解説・感覚運動・前操作・具体的操作・形式的操作の順
3・エリクソンの発達段階説では、3歳から6歳頃までは、自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階で
  ある。
  第28回ー69問     解答・〇 

8-2 老年期の発達と成熟
■高齢者の定義:65歳以上の人
1)前期高齢者:40歳~64歳の人
2)後期高齢者:75歳以上の人
■高齢化社会・高齢社会・超高齢社会
1)高齢化社会:高齢化率が7%      2)高齢社会:高齢化率が14% 
3)超高齢社会:高齢化率が21%     4)平成27年9月現在高齢化率は26,7%
■老年期の発達課題
社会情動的選択理論とは:老年期には、肯定的な感情経験を起こしやすいつきあいを選択することが多
                 い。その様な適応状況を説明する理論のこと。
エイズムとは:年齢による差別。特に高齢者に対する差別をいう。
1)サクセスフル・エイジング:老化にうまく適応して、老年期を幸せに過ごしていること。
2)プロダクティブ・エイジング:バトラーが提唱した。労働・ボランティア・家事などが含まれる。

理解度○×チェック
1・高齢社会とは、70歳以上の人口の割合が14%以上の社会をいう。
  第26回ー69問     解答・×     解説・65歳以上の人口の割合が14%以上の社会
2・サクセスフル・エイジングは客観的な幸福感である。
  第24回ー70問     解答・×     解説・幸福な老年期を過ごすこと
3・プロダクティブ・エイジングは、バステルが最初に提唱した。
  第24回ー70問     解答・×     解説・バトラーが提唱した。

8-3 老化に伴う心身の変化
■老化による身体的変化
1)嚥下能力の低下は、誤嚥の危険を高める。
2)筋力の低下は、上肢より下肢の方が顕著にみられる。
3)タンパク質を摂ることは、筋肉量の維持に有効である。
■老化による知的機能の変化
1)知能の変化
 ①流動性知能(動作性知能):新しいことを学ぶ能力・・・30歳代がピークで低下する。
 ②結晶性知能(言語性知能):過去の人生経験の蓄積がものをいう。・・比較的維持されやすい。
2)記憶の分類と変化   頻出事項!「老化に伴う記憶の変化」
 ①感覚記憶:低下する。→②短期記憶:低下する。→③長期記憶:エピソード記憶(経験や出来事の
 記憶)手続き記憶(体で覚えた記憶)比較的衰えにくい。
3)人格の変化:人格(パーソナリティー・性格) ライチャード(人名)
 定年退職後は、大きな環境的条件の変化になる。①社会に適応型②社会不適応型に分かれる。
4)感覚機能の変化
 ①視覚:水晶体が黄変する(白内障)から、青色系が鑑別しにくくなる。視野が狭くなる。明順応・案順応
  の低下 ②聴覚:高音域から聞こえにくくなる。感音性難聴 ③臭覚:感覚が鈍化する。 ④味覚:味蕾
  の低下、味が塩辛いものを好む ⑤皮膚感覚:温度感覚、疼痛の低下
■高齢者の心理
1)老年期うつ病
 ①要因:環境の変化。精神的要因、脳疾患やパーキンソン病、糖尿病などの身体疾患
 ②特徴:青年期の物と比べ慢性化、再発しやすい。認知症のリスクファクターともなる。
 ③症状:頭痛、腰痛などの身体的症状が出やすいが、抑うつ気分が軽く、うつ状態であることが分かりに
       くいことがある。(仮面うつ病)
2)老年期うつ病となった高齢者への対応
 ①励ましの言葉は控え、受容的な態度をとる。
 ②自殺をよぼうする。:自殺者数は60歳代がピークで、その背景には老年期うつ病がある。

理解度○×チェック
1・流動性知能は、生活習慣や訓練によって維持することが可能である。
  第25回ー72問     解答・×     解説・設問は結晶性知能である
2・個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶は、加齢の影響を強く受ける。
  第28回ー72問     解答・〇
3・老年期うつ病は、若年性のうつ病と比べて抑うつ気分が軽い。
  第27回ー71問     解答・〇






















 
 

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