コラム

 公開日: 2017-04-23 

認知症ケアの基礎 軽度認知症(MCI) 認知症予防

認知症ケアの基礎の受験対策講座は今回で最終回になります。次回からは、認知症ケアの実際
Ⅰ:総論の受験対策講座を始めます。
【軽度認知症(MCI)】
<診断基準>
・軽度認知症(MCI)とは:正常老化から認知症に至る過程の中で、軽度に認知機能が障害された認
 知症の前駆状態のこと。MICの高齢者は認知症のハイリスク者である。
・正常ではなく認知症でもない
・本人や家族から認知機能低下に関する訴えがあり、同時にあるいは客観的な認知機能低下が見られる
・日常生活動作(ADL)は自立した状態であるが、手段的日常生活動作(IADL)には低下が見られる
【認知症予防】
<認知症予防の栄養>
・アルツハイマー型認知症の発症との関係が注目されているのは、不飽和脂肪酸(DHA・EPAなど)と抗
 酸化作用をもつ食品(ビタミンE・ビタミンC・βカロテンを含む野菜や果物)である。
・地中海食品は、野菜・果物・魚・オリーブオイル・豆類・穀物を多く摂取し、アルコール類・肉類・乳製品は
 少量摂取するというバランスの良い食事である。そう言った食事を摂っていない人と比べてアルツハイ
 マー型 認知症の発症りすくは68%低下した。
・1日1回魚を食べているひとのアルツハイマー型認知症の発症危険度を1とすると、ほとんど食べていな
 い人は発症危険度は5、29であった。
・ワインの摂取は、飲まない人に比べて週1回以上飲む人の発症危険度が約半分になっている。
<認知症予防プログラム>
・認知症の予防的介入を行う場合、グループに健康な高齢者も含めた方が介入の期待ができる。
・ファシリテーターはグループのメンバーの健康行動の習慣化を促進し、メンバー同士が信頼関係を構築
 してグループを長く続けられるように運営する役割がある。
・高齢者自身のインフォームド・チョイス(自己決定)によって行動を習慣化させられるように支援するとと
 もに、スモールステップの目標設定によって自己効力感(セルフ・エフィカシー)を持ってもらえるように働
 きかける必要がある。
・認知症予防プログラムを支援するファシリテーターを養成することで、その後の地域展開が図りやすくな
 る。
・認知症予防の効果が期待できる行動を習慣化するために必要な情報を提供することはできるが、
 選択し実際に行動を起こすかどうかを決めるのはメンバー自身である。つまり指導はしない。
問題 049 軽度認知症(MCI)に関する記述のうち、正しいものはどれか
a MCIとは軽度の認知症を発症した状態であるが、日常生活は自立している
b MCIの高齢者は認知症を発症リスクが高い
c 実行機能(計画力)を評価するためには神経心理学的検査が有効である
d MCIの段階ではエピソード記憶や注意分割機能などが低下する
e 手段的日常生活(IADL)の低下と認知症の発症は相関関係がないことが知られている
  選   択    1・a.b    2・a.e    3・b.c    4・b.d    5・d.e
  解   答    4
問題 050 軽度認知症(MCI)について正しいものはどれか
a 正常老化から認知症に至る過程の中で、軽度に認知機能が障害された認知症の初期症状が障害
  された認知症の初期症状が現れはじめた状態のことである。
b 2003年ストックホルムでの国際ワークショップで示された基準では、MCIは正常ではなく認知症でもな
  いとしている。
c 2003年のストックホルムでの国際ワークショップで示された基準では、MCIは認知機能低下に関する
  訴えがあり、客観的にも認知機能の経時的低下が見られるとしている。
d 2003年のストックホルムでの国際ワークショップで示された基準では、MCIは基本的な日常生活能力
  は維持されていて、複雑な手段的日常生活機能の障害は軽度にとどまるとしている。
e 2003年のストックホルムでの国際ワークショップで示された基準を用いた基準を用いた疫学調査によ
  ると、平均75、7歳の住民の約25%がMCIに該当する。
  選   択   1・a.b.c   2・a.b.e   3・b.c.d   4・a.d.e   5・c.d.e
  解   答   3

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