コラム

 公開日: 2017-11-17  最終更新日: 2017-11-26

科目群②人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術

介護福祉士試験は、「科目群では必ず得点しなくてはならない」という規定があります。したがって、人間
関係とコミュニケーション2問+コミュニケーション技術8点で0点にならないよう配慮が必要になってきます。

*人間関係とコミュニケーション 
Ⅰ・受験対策
本科目は、良好な人間関係を形成するためのコミュニケーションの基本えお学習する科目であり、介護実
践のために必要な人間関係についての理解や、他者への情報の伝達に必要な基礎的なコミュニケーショ
ン能力について学習していくことになる。受験対策としては、過去に出題された問題を分析しておくととも
に、テキスト等を通じ、自己覚知、他者理解、ラポール、受容、共感、傾聴などそれぞれ重要な項目を
押さえておきたい。本科目によって対人関係の根幹を学ぶことになるので、他のすべての項目との関連性
に着目し、福祉サービスの実践の場でどのように機能しているのかを把握していくことが肝要である。人間
の内面を理解することは決して容易なことではない。机上の学習に終始することなく、日頃から自らのかか
わり方を客観視し、信頼関係構築がいかに大切であるかを振り返りながら学習に取り組んでいきましょう!
Ⅱ・人間関係とコミュニケーションのポイント
「自己覚知」:援助者自身の者の味方や考え方について、自ら理解すること
        :自己覚知のために、自分の感情の動きとその背景を洞察することが重要
「ラポール」:援助者と利用者の間にに成立する共感を伴った信頼関係
      :ラポール形成の初期段階のかかわりでは、利用者の感情に関心をもつ
「受容」:相手を評価したりせずに、ありのままを受け入れること
「共感的理解」:相手の気持ちに心を寄せて、ともに感じ、相手の見方を理解しようとすること
「傾聴」:十分関心を向け、利用者の心の声に能動的に耳を澄ますこと
Ⅲ・過去問題 3~4問  2問出題
過去問題 003 ラポール形成の初期の段階の関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・利用者の感情に感情に関心を持つ
2・利用者の家庭環境を詳しく聞く
3・介護福祉職が自己紹介する
4・黙って聴くことに徹する
5・「なぜ」で始まる質問を繰り返す。
  解   答    1
過去問題 004
Aさん(85歳、男性)は、介護予防通所介護(デイサービス)を利用し始めた。重度の加齢性難聴があ
る。これまで補聴器を使った経験はない。コミュニケーション意欲は高く、介護福祉職とやり取りすることを
望む。認知症はない。介護福祉職がAさんと日常のやり取りを始めるときの、コミュニケーション方法として
、最も適切なもを1つ選びなさい。
1・Aさんはイラストを多用したコミュニケーションノートを使う
2・Aさんは挿耳型補聴器を1日中使う
3・Aさんも介護福祉職も五十音表の文字盤を使う
4・Aさんは話し、介護福祉職は筆談と併せて発話も行う
5・Aさんは携帯用会話補助装置を使い、介護福祉職は話す
  解   答    4

*コミュニケーション技術 
Ⅰ・受験対策
利用者・家族との関係づくりのための対応や声かけなど、実践的なコミュニケーション能力の習得が求 
められる。【人間関係とコミュニケーション】の科目で学習する「共感」や「受容」などの態度やバイステッ
ク の七原則は、援助場面でのコミュニケーションの基盤となるため、これらの概念について理解を深め
ておこう。また、感覚機能障害や失語症などによるコミュニケーション障害の特徴や、認知症のある人や
精神障害のある人への具体的な対応や留意点を整理しておくとよい。チーム内の連携を図り、介護業
務を円滑に行うためのコミュニケーション手段として、記録、報告、ケアカンファレンスにおける留意点や効
果的な方法も確認しておこう。
Ⅱ・コミュニケーション技術のポイント
●「バイステックの七原則」  覚えておこう!
①個別化・・・利用者を個人としてとらえます。
②意図的な感情表出・・・利用者の表現を大切にする
③統制された情緒的関与・・・援助者は自分の感情を吟味してから関わります
④受容・・・あるがままを受け入れます
⑤非審判的態度・・・利用者を一方的に非難しません
⑥自己決定・・・利用者の自己決定を促し尊重します
⑦秘密保持・・・秘密は絶対に漏らしません

●感覚性失語と運動性失語   違いを押さえよう!
①感覚性失語(ウエルニッケ失語)・・・流暢に話すが何を話しているのか理解できない
              対応方法・・・ジェスチャー
②運動性失語(ブローカー失語)・・・「聞く」「読む」ことは理解できるが、「話す」ことができない
              対応方法・・・閉じられた質問(ハイ・イイエで答えられる質問)絵カード・写真

●ケアカンファレンスの一般的な留意点   押さえておこう!
・参加メンバーは、事前に資料をよく読み、疑問や意見をメモしておく。
・当日、司会者と記録者を決める
・時間厳守
・参加者は事例提供者に対して、「こんなこともできないの」と批判したり、「こう書いてあるけど、ここは間
 違っているのでは」とあら探しをしたりしない。
・事例像や生活状況をイメージし、共有化に努める。
・参加メンバーの知識や技術や経験知を終結する。
Ⅲ・過去問題 問題27~34   8問出題される
過去問題 027 バイステックの七原則を介護場面に適用したときの記述として、適切なものを1つ選び
なさい。
1・「個別化」とは、利用者に具体的な指示を出すことである。
2・「意図的な感情表出」とは、介護福祉職の感情表出を大切にすることである。
3・「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情をコントロールしてかかわることである。
4・「受容」とは、利用者の同意を得ることである。
5・「非審判的態度」とは、介護福祉職の価値観で評価せずに利用者にかかわることである。
  解   答    5
過去問題 028 介護福祉職が利用者とコミュニケーションを図るときの基本として、最も適切なものを1つ
選びなさい。
1・緊張感が伝わるように、背筋を伸ばして接する。
2・愛称で呼んで心理的距離を近づける。
3・自分の意見と違っても賛同する。
4・利用者の言葉に感情的に反応する。
5・利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。
  解   答    5
過去問題 029 利用者と家族が対立しているとき、介護福祉職の初期の対応として、最も適切なものを
1つ選びなさい。
1・両者がそれぞれの思いを語り合う場をつくる。
2・どちらが正しいか、専門職としての判断を伝える。
3・他の家族の解決例を紹介する。
4・利用者の判断が間違っている場合、家族の判断を支持する。
5・専門職としての役割を果たすために、責任をもって一人で対応する。
  解   答    1
過去問題 030 Hさん(80歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。アルツハイマー型認知症
と診断されており、複数の話題や複雑な内容を理解することが困難である。いつも同じ話を繰り返してい
る。Hさんが同じ話を繰り返すときの介護福祉職のかかわり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・時間の流れに沿って、話すように伝える。
2・新しい話題を提供する。
3・話の内容に沿った会話をする。
4・ゆっくり、はっきり話すように伝える。
5・途中で話を中断する。
  解   答    3
過去問題 031 行動・心理症状(BPSD)のある認知症の人への介護福祉職の対応として、最も適切
なものを1つ選びなさい。
1・「何もやる気がしない」にたいして、励ます。
2・「失敗しそうで怖い」に対して、関わりを少なくする。
3・「財布を盗まれた」に対しては、利用者と話し合う。
4・「亡くなった人が立っている」に対しては、受容する。
5・「夫が呼んでいるので家に帰りたい」に対しては、帰らないように指示する。
  解   答     3
過去問題 032 介護福祉職が行う報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・状況を詳細に述べてから結論を報告する。
2・自分の主観的意見を中心に報告する。
3・報告の内容にかかわらず、報告のタイミングは上司の都合に合わせる。
4・指示を受けた内容の報告は、指示者へ行う。 
5・抽象的な表現に整理して報告する。
  解   答    4
次の事例を読んで、問題33、問題34について答えなさい。
J介護福祉職は介護老人福祉施設で勤務して1年目である。担当利用者Kさんの家族が面会に来た
時に、「衣服が散らかっているから整理してほしい」と言われた。J福祉職は自分の判断でいふくのせいりを
行ったその1週間後、Kさん家族から、「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けた。J介護福祉職に
とっては初めての苦情であった。J介護福祉職は上司に報告した。
過去問題 033 J介護福祉職が上司に報告する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・Kさんの最近の日常生活のこと。
2・衣服の整理の仕方に問題がないこと。
3・自分が責任をもって苦情処理すること。
4・苦情を受け、まだ解決していないこと。
5・衣服の散乱は、Kさんの認知症の悪化が原因だということ。
  解   答    4
過去問題 034 その後、J介護福祉職は上司に、家族への対応方法について相談した。上司のJ介護
福祉職への助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・「家族の指摘は気にしなくていいですよ」
2・「家族とKさんが一緒に衣服の整理をするように伝えたらどうですか」
3・「家族に衣服の数を減らすように助言したらどうですか」
4・「私に相談する前に自分で考えてください」
5・「私と一緒に考えましょう」
  解   答    5















 

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