コラム

 公開日: 2018-01-12 

科目群⑤ 介護過程(介護の領域)

明けましておめでとうございます。2週間後に迫って来た介護福祉士試験ですが、受験生の皆様
にとって、お正月どころではなかった方も多かったのではないでしょうか。あと少しの辛抱ですので、
試験までの日々を大切に過ごしてください。

*介護過程のポイント
●介護過程の意義と目的     覚えておこう!
・介護過程は、利用者が望む「よりよい生活」「よりよい人生」を実現するという、介護の目的を達成する
 ために行う専門知識を活用した客観的で科学的な思考過程である。
・介護過程は、以下の実現を目指して展開する。
 ①尊厳を守るケアの実現
 ②個別ケアの実践
 ③日常生活の自立支援
 ④他職種協働・連携による適切な支援の提供
 ⑤根拠に基づく介護の実践
●介護過程の展開のイメージ     覚えておこう!
1・アセスメント
 ①情報の収集
 ②情報の解釈・関連づけ・統合化
 ③課題の明確化
2・計画の立案
 ①目標の設定
 ②具体的な支援内容・方法の決定
3・実施
 ①実施状況の把握
 ・計画に基づく実施
 ・自立支援・安全と安心・尊厳の保持
 ・利用者の反応・可能性
 ・新たな可能性
4・評価
 ①目標の達成度
 ②支援内容・方法の適正性
 ③今後の方針の検討
 ④計画の修正の必要性
●情報を収集する際の留意点     覚えておこう!
 ①観察力を身につける
 ②先入観や偏見をもたない
 ③情報の取捨選択をする
●介護過程の目標     覚えておこう!
1・利用者を中心とする目標設定の留意点
 ①個別的である(一人ひとり」の生活習慣や価値観を尊重する)
 ②利用者の自己実現を目指す
 ③利用者自身が取り組むことができる
2・目標の表現の仕方
 ①主語は利用者であること
 ②設定した期間において、現実的で達成可能であること
 ③観察または測定可能であること
 ④何を目指しているのかが明確であること
 ⑤利用者が読んで不快な表現は避けること
●介護保険制度のケアマネジメントの流れ     覚えておこう! 
 ・インテーク(受理面接)
 ・アセスメント
 ・ケアプラン原案の作成
 ・サービス担当者会議  (利用者や家族も参加)             
 ・ケアプランの確定   (利用者・家族に説明し、同意を得る)
 ・支援の実施
 ・モニタリング
 ・評価  →  再アセスメント
●介護保険制度における計画の位置づけ     覚えておこう!
 要介護認定申請   →   要介護認定   →   ケアプラン(介護サービス計画)
 施設サービス計画  →  個別サービス計画  ・介護計画
                              ・看護計画
                              ・リハビリテーシ計画  など
 居宅サービス計画  →  個別サービス計画  ・通所介護 → (通所介護計画)
                              ・訪問介護 → (訪問介護計画)
                              ・訪問看護 → (訪問看護計画)
●モニタリング     覚えておこう!
・介護保険制度においては、介護支援専門員(ケアマネジャー)は少なくとも1か月に1回は利用者の
 居宅で面接を行い、モニタリングの結果を記録することが必要とされている。
・モニタリングでは、以下について確認する。
 ①計画どうりに支援が実施されているか
 ②目標に対する達成度はどうか
 ③サービスの種類や支援内容・方法は適切か
 ④利用者に新しい課題や可能性が生じていないか
 ⑤サービスの質と量に対する利用者・家族の満足度はどうか
*介護過程・過去問題 問題61~問題68  8問出題
過去問題 061 アセスメントに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1・今できている活動の分析はしない。
2・これからできそうな活動の予測はしない。
3・利用者が嫌がることは検討しない。
4・他職種からの情報は検討しない。
5・1つの情報だけで検討しない。
  解   答    5
過去問題 062 Bさん(80歳、女性)はアパートの3階に一人で暮らしている。アパートにはエレベーター
はない。5年前、階段で転倒し、右大腿骨等置換術を行った。現在、歩行には問題ない。社交的であっ
たが、最近、外出の回数が減った。友人が転んで大けがをしたこともあり、「転びそうで怖い」と言っている。
Bさんへの生活支援の課題として、最も優先するべきものを1つ選びなさい。
1・アパートにエレベーターがないこと
2・転倒の不安があること
3・一人暮らしであること
4・手術の既往があること
5・外出の機会が減っていること
  解   答    2
過去問題 063 Cさん(83歳、女性)は、アルツハイマー型認知症で、介護老人保健施設に入所して
いる。最近、もの盗られ妄想がひどくなり、「時計がない」「金の時計だから盗まれた」「嫁が盗んだに違いな
い」と言い、週末に訪れる長男の妻のDさんに対して大声で、「返して」と言っている。
Cさんへの介護目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・行動・心理症状(BPSD)を改善する。
2・Dさんの汚名を晴らすことができる。
3・Dさんと穏やかに過ごすことができる。
4・説明を受けて理解することができる。
5・興奮時は薬で鎮静を図る。
  解   答    3
過去問題 064 介護計画に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・生活課題を解決するための方法を計画する。
2・効果があればアセスメントせずに計画する。
3・日常的な支援以外の方法を計画する。
4・介護福祉職の過去の成功体験をそのまま取り入れて計画する。
5・実現不可能でも目標をもって計画する。
  解   答    1
過去問題 065 訪問介護員(ホームヘルパー)が介護計画に基づいて、いつものようにEさん(80歳、男
性)に、「一緒に洗濯物を干しましょう」と声をかけた。するとEさんが、「どうしてそんなことやらないといけな
いんだ」と大声をあげた。このようなことが何回も続いた。この場面の訪問介護員(ホームヘルパー)のアセ
スメントとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・認知症の診断を急いでもらう必要がある。
2・声が外に漏れないように工夫する必要がある。
3・大声をあげる背景を確認する必要がある。
4・決められたことなのでやってもらう必要がある。
5・家族から励ましてもらう必要がある。
  解   答    3
過去問題 066 介護過程の評価の実施に責任を持つものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1・利用者
2・家族
3・介護福祉職
4・医療関係者
5・行政機関
  解   答    3
次の事例を読んで、問題67、問題68 について答えなさい。
Fさん(74歳、男性、要介護3)は、長女(45歳)とその息子(15歳)の3人で暮らしている。Fさんは、10
年前、パーキンソン病と診断された。ADL(日常生活動作)全般に、動作がゆっくりで時間がかかるFさん
は大柄だが、長女は小柄でやせており、入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3回
(入浴介助、長女が留守の時の調理)、通所リハビリテーションを週1回、配食サービスを週1回利用して
いる。居宅、介護サービは、Fさんの体調に考慮しながら、住む慣れた自宅で安心して暮らせるように支援
することである。ある日、長女から「お弁当を食べてないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そ
ろそろ施設入所も考えている」と話が合った。訪問介護員(ホームヘルパー)は、Fさんの声が小さく、言葉
がはっきり聞き取りにくくなったと感じている。
過去問題 067 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅介護サービス計画の変更を提案したいと考えて
いる。Fさんの主観的情報を得る方法として、正しいものを1つ選びなさい。
1・体重を測定する。
2・Fさんの考えを聞く
3・食事摂取量を確認する。
4・表情から気持ちを推測する。
5・長女に息子の協力の有無を聞く。
  解   答    2
過去問題 068 チームアプローチでの訪問介護(ホームヘルパー)の役割として、最も適切なものを1つ
選びなさい。
1・配食サービスをやめて、訪問介護(ホームヘルプサービス)を増やすように計画を変更する。
2・施設への入所手続きを代行する。
3・浴室を改修する見積もりを業者に依頼する。
4・本人と家族の思いをケアカンファレンスで報告する。
5・訪問介護員(ホームヘルパー)の腰痛予防対策をカンファレンスで話し合う。
  解   答    4








































                     

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