コラム

 公開日: 2011-08-18  最終更新日: 2014-06-04

福島復興工事8

みなさんおつかれさまです!
2日間で3つのコラムは結構大変でしたが、しばらく書けない状態が続いたのでぜひ書いておきたいと思います。。。

「靖国参拝」「紙芝居師だん丸さん」に続いては…

やはり本題の復興工事に戻りたいと思います。


4月12日から始めた復興工事ですが、現在13棟が完工しております。
そんだけかよなんて言ってもらったら困りますよ~
なんせこの仕事、職人による手仕事ですから…
そう簡単にはかどるもんではありません。
しかも朝の7時半から夜の7時半までなんてこともかなりあってのこの数字なんです。
「よくやってるわ」とあたたかく見守っていただけるとありがたいもんなんですが。

さて今回のコラムでは、震災から5カ月経過し、2次災害を回避するためにみなさんに是非知っておいてもらいたい情報をお伝えしたいとおもいます。

何回もお伝えした通り、地震が発生し、屋根の被害が相当数でましたが、屋根の被害に遭った方々がまずやったことってなんだと思います?




正解は「ブルーシート張り」です。


震災直後の屋根の状態


危険と承知の上で自分たちの手でなんとかブルーシートを掛けた方、屋根屋さんに来て掛けてもらえた方、大工さんに来てやってもらえた方、ブルーシート屋なる者に高額な料金を払ってやってもらった方。
まぁ様々いらしたわけですが、いずれにせよブルーシートはただ屋根に掛けるだけでは、風などで飛んで行ってしまいますよね?
そこで、重しになるものが必要になります。
これも、家によって様々でしたが、長い材木を横に寝かせて重しにしたり、古タイヤを使って重しにしたり、雪止瓦や、樋つりに紐で結んでみたりと、いろいろ試行錯誤してシートが飛ばないようにされていました。
いろんな方法があるなかで圧倒的に多かったのは、土嚢袋に中身を入れて重しにするというやりかたです。そのため一時は、ブルーシートとこの土嚢袋が手に入らないという状況にもなったほどです。


やり方は、ブルーシートを患部に被せ、土嚢袋に中身になるものを入れて(中身になるものは、崩れた棟の土だったり、瓦だったり、地面や畑の土や漬物石など様々なものが使われていました)、二つの袋を紐で結んで1セットにし、棟をまたぐように置くわけです。袋一つの場合、屋根に勾配があるため固定しておくのが難しいですが、セットにして紐部分が棟をまたぐ形にすることで、お互い引っ張り合い簡単に屋根に留まらせておくことができます。


ここまで出来れば一安心だと思いますが、前記したとおり、今回のコラムは2次災害の回避についてです。
今まで記したことで、どこが2次災害を生みだす問題だったかみなさん分かりました?


「素人が屋根に上ってブルーシートを張る!」

 正解です!緊急事態とはいえ危ないですからやめてください。

もうひとつあります。



それは…




土嚢袋に、瓦や石などを入れることです。




では、どんな危険があるか。
3か月くらいすると、袋が劣化して破れ始めるんです。
中身が土なら、下地なりに安定してくれますし、落ちてきてもパラパラ程度。ですが、硬いものだとなかなか下地なりに安定というわけにもいきません。
袋の中では、実は立った状態になっている不安定なものもあるかもしれないのです。

もしも、袋が破れ、不安定になっている硬い物が勾配のある屋根の上で放出されたら…

劣化した土嚢袋


実際に数カ月経過したこの時期に、突然瓦が屋根から落ちてきたという情報も入ってきています。
硬い瓦や、漬物石が勢いよく無防備な頭上に落ちてきたらと思うとゾッとしますよね。


今にも落ちそうな瓦


復興がすぐに行き渡る状態でない今、長期戦をも考えた方策も必要だといえそうです。
私たちの身にいつ起こるか分からない震災。
同じ場面に遭遇しても、ぜひ憶えていてもらいたい情報だと思い、今回は報告させてもらいまいした。



それでは、福島いってきます。
また次回。











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