福祉住環境・バリアフリー工事のプロ
コラム
2011-01-21
福祉住環境整備(浴室編)

ここ数日、甲府では朝の最低気温が氷点下となるなど寒い日が続いています。
今日は心も体も温まる入浴についてお話します。
我が国の主要な死因は、悪性腫瘍、心疾患、脳血管障害、高齢者では肺炎がこれに続き、交通事故や入浴中に起こった心・脳疾患の発作や溺死など不慮の事故などによるものが第5位となります。
高齢者の入浴行為においては気温、室温、湯温などの温度や水圧の影響を受けて心・血管反応や発作が起こり、意識障害が現れ、そのため溺死事故も発生するため注意が必要です。
しかし入浴は体を温める事やリラックスして入浴を楽しむ事で、心身共に良い影響を与えます。
まず浴室の広さは、将来洗体介助や安定したシャワー椅子などの使用を想定した場合、最低1坪(1.600mm×1.600mm)は確保したいところです、また心臓への負担軽減のため、一番風呂へ入る時は浴室内は暖まってないので、寒い時期などは事前にやや熱い温度でシャワーを出しっ放しにしておくか、室内を暖めておく暖房機の設置などが良いでしょう。
浴槽の大きさは大きめな洋式でも小さい和式浴槽でもない和洋折衷バス(中間サイズ1.100〜1.300mm)を、洗い場床から400mm程度の高さに埋め込むと腰掛けて入っても跨いではいっても無理のない良い寸法となります。
次に手すりの設置ですが、脱衣室と段差があれば入り口へ、洗い場からの立ち座り補助のために、前方へ竪手すり、浴槽奥へは浴槽出入りの手がかりとして水平手すりを設置すると安心です、尚、出入りの扉はスペースをとらない引き戸がお勧めです。
最近では浴槽縁も出入り用に掴まりやすい様巾も狭く、低く設計してある物や、タッチスイッチで快適なシャワーカラン、雨の日に洗濯物も干せる天井埋込型の換気暖房乾燥機、お湯の温度が冷めないように工夫された断熱機能を持たせ手すりも付き、予め工場生産された合理的なユニットバスも数多くのメーカーから出されています。
一般に日本人は風呂好きな国民で、しかも熱めのお湯を好む傾向にあると言われます、特にこの寒い時期に冷えた体をゆっくり温める事は一日の疲れを癒し心身をリフレッシュするのに最高の方法です。
ちょっとした工夫や注意でこうした家庭内事故を防ぎたいものです。
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