コラム

 公開日: 2012-01-25 

エネルギーの問題と今話題のホルムズ海峡

だいぶ前のコラム「食料自給率100%の江戸時代は エコ?」の最後に 日本の原油依存の政策が

甘い上に、当り前に 今ある原油が日本に入って来なくなる条件が  いくつもあり得る事について 

「安全保障上の問題で公にするのはどうか」みたいな事を書きましたが、今回EUでイランからの

輸入禁止措置が発表され、ホルムズ海峡の問題は日本の経済社会の首根っこであるのに、国会では

その議論が話し合われている様子が伝わらず、最近の新聞記事には 似たような内容も見られる

ようになってきたので、少しだけ知っている範囲内で書いてみようと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


原発がほぼ止まっている現在では、日本のエネルギー(電気、冷暖房、運輸、農林水産業も)

の半分以上が原油に頼っている事は 皆さん理解していると思います。

日本が輸入している原油の内、8割以上を中東に依存しており、サウジアラビア、クウェート

カタール、UAE、イラン 等々の国々からの原油はホルムズ海峡を通って輸入されているのです。


ここが戦場になり、機雷等が撒かれれば 日本がどうなってしまうか?は目に見えています。


現実には他の先のアラブ諸国からの反発もあるので、封鎖されるような事はないでしょうが、

これと似たような状況が起こる怖れの場所が、実はあと二つあるのです。


ホルムズ海峡を抜けた船が日本に向かう航路で、一般の人は広い海ではどこを通ってもいいと

思っているかも知れませんが、実はマレー半島からオーストラリア大陸は ほぼ繋がっている

というか 日本に来るのに 大きな船が通れる海峡が 実は2箇所しかないのです。



一つは有名なマラッカ海峡で、もう一つがロンボク海峡です。

共に、ホルムズ海峡よりずうーっと狭いので、こちらは封鎖するのはたやすいでしょう。

そこを通らないなら、オーストラリアの南側をぐるっと回ってこないとならないので、

通常の倍の日数がかかり、輸入量が半減してしまう怖れがあるので、マラッカ海峡の治安維持の

為に、日本財団(旧船舶振興会) がお金を出しているCMを昔は流していましたが、今海上自衛隊が

警備している話は聞こえてきません。







他には 地理的要因以外にも 金融不安で輸出入停止 という怖れもあります。


先のリーマンショックの時にも 世界的に大きな銀行が決済不能になり、船が港に止まっている

のに、荷物を上げられない、といった状況が起こりました。


銀行の定義が日本国内では余り理解されていないというか 戦後の日本だけは銀行が世界とは違う

システムで動いている様に感じられているのか (日銀も株式会社です) 荷物が動くのには

各国の銀行券と、それを扱う組合の信用が必要なのです。



原油などの輸入される積荷の権利が誰にあるのか?というと 昔から船は沈没する怖れがあった

ので、輸出業者には船に載せた段階で、銀行が代金を肩代わりして支払ってくれます。

海上ではそれを保険会社が担保として持ち、荷揚げの段階で再度相手の使った銀行と決済のできる

こちらの銀行券で支払いをする という仕組みです。

従いまして、荷物を買ったつもりでいても 支払いは未だ済んでいないので、どこかの国の銀行が

運んでいる途中で決済不能になってしまうと その瞬間から荷物は船上にあるのに下ろせない。

といった状況になってしまうのです。






このように、原油輸入半減の心配は常にあり、今日現在、世界の金融不安が叫ばれる中では、

半年程度の備蓄が必要不可欠なのですが、今回の震災で、関東地方のガソリンスタンドは行列で、

数量規制があった例や、ペットボトルのキャップの材料が無くなったのをみても、本来あるはずの

備蓄も、いざとなると政府に優先とか、流通の問題で、商品が出て来なくなってしまうのです。




この話を先日、私より数年先輩にお話したら、昭和40年代に戻るだけじゃん。という答でしたが、

32歳の若者にしたら、全くピンとこない様子でしたので、この世代間のギャップの話を次回に

書きたいと思います。



***********************************************************************************

    各種エネルギーの提供から 自然で快適な暮らしの自立を応援する

    富 士 燃 料 株 式 会 社    代表取締役 北井 清一

    富士吉田市 下吉田 1945   TEL 0555-22-0352

                         FAX 0555-24-0464

    !地域限定 太陽光発電設置レポート 無料進呈中! 詳細は下をクリック

       ホームページ           http://www.sizen.tv/eng/  
 
***********************************************************************************

この記事を書いたプロ

富士燃料株式会社 [ホームページ]

北井清一

山梨県富士吉田市下吉田1945 [地図]
TEL:055-522-0352

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
太陽光発電と省エネのプロ

太陽光発電システムを正しく活用して、快適な省エネ生活を(1/3)

 環境意識が高まる中、注目を集める太陽光発電。補助金など政府による後押しもあり、太陽光発電システムを設置する家庭が増えています。しかし、その一方で悪質な業者による販売や施工に対するクレームが後を絶たないといわれます。「太陽光発電について正し...

北井清一プロに相談してみよう!

山梨日日新聞社 マイベストプロ

会社名 : 富士燃料株式会社
住所 : 山梨県富士吉田市下吉田1945 [地図]
TEL : 055-522-0352

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

055-522-0352

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

北井清一(きたいせいいち)

富士燃料株式会社

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
42円という高値で決定した売電価格のからくり

久々のコラムですが、内容は深い??ので お盆休みにじっくりお勧めリンクも兼ねてご覧下さい。さて、先月7...

[ 自然エネルギー ]

東電の新しい契約メニューについて

6月2日土曜日の山日新聞3ページ目に、東電の新料金プランの記事がありました。前回のコラムで ほんの少し触れた...

[ 省エネ ]

「一般家庭でも 電気代が平均10%値上げ」 の裏技

この度 超 久々のコラム記入となります。実は 2月頃から体調を崩しておりまして、年度末からゴールデンウイー...

[ 家庭の設備について ]

原子力発電によらない生き方を求めて

タイトルの宣言文が 「財団法人 全日本仏教会 」という処から発表されました。 http://www.jbf.ne.jp/news/ne...

[ 自然エネルギー ]

国の太陽光発電の補助金が補正予算で再スタート

11月初旬に今年度の補助金枠が、応募多数で埋まってしまい 現在は着工ができない状況下でしたが、第三次補正予...

[ 自然エネルギー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ